[長文]初心者をマジックに引き込むには、どうするのがいいんでしょうねぇ
2012年2月27日 雑談 コメント (9)3/11(日)は新小岩でミニシールド大会をやろうと思います
とりあえず3/11(日)の新小岩和室を押さえたので、開催します。
新小岩ミニシールド戦は、昨年秋に行われた「マジックセレブレーション」をヒントに考案した、初心者の方でも気軽にぶらり参加できることを意図した大会です。
詳しい要綱は、こちらをご覧ください。
http://www23.atwiki.jp/kondohi/pages/166.html
ミニシールド戦を開催する理由は、主に以下の2点です。
もともと「自分が遊びたいからリミテッドの大会の主催を始めた」自分としては(2)の理由もそれなりにあるのですが、とりわけ大きいのは(1)ですね。
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そこで、今日は会社を休んじゃったので、つらつら長文を書きます。
当たり前ですが以下に書くことはただの自分の主観です。
2ちゃん某スレでは常にマジックというTCGは「ガチな競技指向だから初心者にとっての敷居が高い。だから新規は参加しないしスタン落ちで疲れて止めるし衰退してるし低迷してるんだよバーカバーカ」みたいな感じて叩かれ続けているわけですが(笑)、実際問題として初心者がどういうきっかけでマジックに触れて、はまるんだろう、とは常々あれこれ考えていたりするのです。
で、まずはとりあえず自分なりの公理と言うか前提だけ最初に述べてしまいます。
なお他のTCGはほとんど知らないので比較するという観点はないです。
プレイヤーとしてもジャッジとしても自分は間違いなく弱くてぬるいカジュアルのレベルに属している方の人間なのですが、それでも「ギリギリの攻防」を体験した時にはやはり脳汁が出ますし、それで勝てれば最高ですし、他人のそれを見ているだけでも楽しいのは事実。
実のところ楽しいのは勝つことや競技であること自体よりも「ギリギリの攻防のGood Game」の方であると思うわけですが(後述)、しかしそれは「きちんと整備されたルール」があって初めて成立することであり、その快感をより強く求めていけば競技性が強くなるのもまた自然なことであると言えましょう。
カジュアルなマジックを否定する気は全くないけど、それでもやはりプロフェッショナルレベルを頂点とするマジックの競技性は決して否定されるべきものではないですね(※)。
まあこの点はやってる人間からは誰も反論は出ないと思いますので続けます。
※初心者に競技性を求めるべきかという話とは別。ていうか求めるな(後述)。
少なくとも「タダ」で遊び続けるのは、さすがにどう考えても不可能だし続かない。
友人とのカードの貸し借りやら参加スタイルやらで個人差は出ますけど、自分の感覚では、ざっくり言えば月に平均して最低でも5千円、たぶん1~2万円くらいは苦もなく出せる人でないとさすがに厳しいんじゃないのかなあ、とは思います。
レガシーなんかだと、いったんひと通りのパーツを揃えたら以後は新セットのカードを足すだけかもしれませんのであるいは継続的出費は安上がりかもしれませんが、初期投資はかかりますし初心者を引き込む話とは無縁なのでおいておきます(笑)。
で、これについては「出した金に見合う楽しさ」が得られているかどうかに尽きるんで、その観点では自分はまったく満足しているから続けているとも言えるし他の方も同じなのでしょうが、それを言うと「廃人乙」と言われて話がここで終わってしまうので(笑)、もう少し続けましょう。
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上記の前提2から、マジックに興味を持った方を勧誘するうえでまず言えるのは、
ということ。
ここを騙しても続かないので、続けるには月に5千円や1万円は普通にかかるゲームだよということはちゃんと言う。
小中学生とかを含む「それなら無条件にNG」の人には最初から勧めない。
実際、これに関しては「普通はどんな趣味でもその位はかかってるもんでしょ?」としか言えないし、それで必要十分だと思う。
それだけの対価を払う価値観を持ってない人を増やしても仕方ありません。
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次は上記前提1の「競技性」の世界の話です。
ここでまず強調しておきたいのは、競技性は最終的には必要だけどそれは別に全プレイヤーにとって必須じゃねーよ、ということ。
ただし、それはもちろん「つまらないマジック」というわけじゃないんです。
さらに重要なことは、それは所謂「カジュアル」なマジックという奴でもないんです。
これ重要。「ガチでなければカジュアル」ではないんです。
自分は上で書いたように、マジックは基本的には「双方が勝ちを目指して力を尽くしてのギリギリの攻防」を楽しむゲームだと思っています。
これは勝敗だの賞品だのよりも「ゲーム自体を楽しむ」ということでもありますが、いわゆる「カジュアル」に求められる「社交」とはやはりちょっと違うんですよ。「Good Gameの精神」とでも言えばいいのかな。
そしてそれが楽しいのはプロだろうが初心者だろうがまったく同じ。
つまりまず言いたいのは「初心者だからと言ってカジュアルを勧めるのは間違い」ということなんです。
基本的には、初心者プレイヤーに何よりも必要なのは「カジュアルなマジック」ではなくて「同じレベルの勝負ができる対戦相手」なんだということなんです。
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そして同じレベルの対戦相手との勝負を推進するうえで、マジックには「スタンダード」を中心としたレギュレーションがあり、さらには「スイスラウンド」というシステムがあると考えられるわけです。
しかし今度はここで初心者にとって問題になるのが高額レアを含むいわゆる「コピーデッキ」とそうでないデッキの格差ということになります。
まず実際問題として、やっぱりどこをどう考えても、多くは単体でアドを取れる高価なレアカードを満載したうえで上級ビルダーが練りこんでいるコピーデッキとそうでない野良デッキとでは、こりゃ最初から勝負にならんのですよ。やっぱり。
ましてプレイングも何もかも足りない初心者がこれで勝てるのは、相手が事故った時でしかないと断言して良いでしょうね。
だから初心者がここで取るべき進路は次の3つ(※)であると考えます。
(進路1)自分でなるべく安いデッキをあれこれ考えつつスタンの大会に臨む。
(進路2)高価なシングルも揃えたコピーデッキを使ってスタンの大会に臨む。
(進路3)リミテッドで遊ぶ。
※「モダンやレガシーを勧める」「カジュアルで遊ぶ」「マジックを止める」は今回の論点ではないので除外します。
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実のところ自分は構築戦では自分への縛りとして「進路1」を取っているのですが、はっきり言ってこれはまったくお勧めできません。
毎回0-4とかを続けても心が折れない人でないと絶対に続きませんので。
あと、そもそもデッキが弱すぎて「ギリギリの攻防」もそれほど楽しめないんですよorz。
デッキ構築に自分のオリジナリティを出すのは、トップメタの完コピデッキ、または多少のアレンジを加えた程度のデッキでせめて33%は勝てるくらいのメタ読みとプレイングやサイドボードの技量を身につけてからでも遅くありません。
まずは強いデッキを回して楽しみながら技量を伸ばしましょう。
あと同類の話として「イベントデッキで大会に出る」「エントリーセットで大会に出る」もまったくお勧めできません。理由は同じで、それじゃぜんぜん勝負になりませんから楽しくないです。
「初心者向け」の記事でこの手の記述を見ると「そんなの勧めるなよ」と心の底から思います。
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で、次は「進路2」のお話。
何だかんだで、ほとんどすべての方が取っていると思われるこの進路。
そして乗ればとても楽しめるであろう進路です。
初心者でもデッキの力を借りてそこそこ攻防を楽しむことは、おそらく可能です。
この進路の、唯一にして最大の問題は言うまでもなく「それなりにお金がかかる」ことでしょうね。
本気でトップメタの完コピの札束デッキとか作ろうと思ったら、デッキ1個に何万円もかかるのは自明です。
そしてメタは変遷するから多分タイプごとに何種類かデッキを作る必要もあるし、1種類のデッキだけ回してもいいけど毎年秋にスタン落ちが来ます。
普通はそこでモダンやレガシーのデッキも組むという方向に進みますが、そこでマジックを止めてしまう人も出るのも、まあ否定できないでしょうね。
これについては最終的には「それに見合うだけ楽しめていれば無問題」という所でしょうか。
ただしマジックを始めようという初心者に対して「ではとりあえずこのデッキをコピーしろ」と言っていきなり何万円もの出費を勧めるのは、さすがに無理があるとしか言えません。
当然ながら初心者は技量が不足しているのでトップメタのコピーを使ったからと言って勝てるとは全然限らない。特にサイド後に2-1でマッチを取るのは難しい。
だから結局は大会に出ても勝ち残るのは無理で、結果「これだけ金を使ったのにこれかよ」とかえってマジックを嫌悪して去るだけの結果になる危険があります。
知り合いの初心者にマジックを勧める場合には、コピーデッキなり使わないトップレアなりを自分が「貸して」それでスタンの大会に出ることから始めさせるのが良いのではないでしょうか。
もちろんいつまでもそうするわけでなく、いずれはそいつが普通に自分でカードを集めてデッキを組むようになることを期待するのが前提ですが。
ま、何にせよ友人間でのカードのトレードや貸し借りは普通に良いことなので…。
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そして次は「進路3」の、リミテッドの話ですが。
まず自分の基本的な持論と姿勢として「初心者にはシールド戦がお勧め」というのがあります。
理由は、シールド戦は運が味方すれば初心者でもそれなりに戦える環境だからということに尽きます。特にメタの知識に大差がつかないプレリから始めるのがお勧め。
もちろん構築力やプレイングにより最終的には歴然とした差はつきますが、それでもスタンとかよりはまだ初心者が「戦って、勝てる」余地が大きいのではないでしょうか。
あと取り切りドラフトもいいですね。これはピックしたレア次第では「元が取れる」ことも少なくないので、気軽に数をこなすこともできます。
まあいきなり何万円も出してコピーデッキを作って臨むよりは、さすがにハードルは低いのではないかと。
もっともリミテッドも手放しで勧められるものではなく、それはやっぱり「そこそこお金がかかる」という点です。
カード資産が手元に残るとはいえ1回のプレイで3000円、1500円とかかる以上は、前述の月に5千円~くらいは出せないと厳しい、というのはここから来ています。
特にどうしようもないレア6枚のパックを引いてしまった際のがっかり感は筆舌に尽くしがたいわけで(笑)。
その辺が「4パックシールド」なり「1パックシールド」を初心者にも勧められる理由かなあ、とも考えているのが、今回ミニシールド大会を開いてみる理由です。
これは昨年秋の「マジックセレブレーション」は何と言っても「無料」だったのを、お手軽価格に設定したとはいえ有料にした場合に、どれだけの訴求力があるだろうかという実験でもあります。
それなりに人が来るようでしたら、今後の定期開催も考えたいと思います。
そろそろ疲れたのでこの辺で止めますが(笑)、とりあえず3/11は新小岩でお待ちしております。途中参加・途中退場も可ですので、奮ってご参加ください。
とりあえず3/11(日)の新小岩和室を押さえたので、開催します。
新小岩ミニシールド戦は、昨年秋に行われた「マジックセレブレーション」をヒントに考案した、初心者の方でも気軽にぶらり参加できることを意図した大会です。
詳しい要綱は、こちらをご覧ください。
http://www23.atwiki.jp/kondohi/pages/166.html
ミニシールド戦を開催する理由は、主に以下の2点です。
1)この形式に興味を惹かれる方はどれ位いるかどうか、もう少し試したい。
2)「普通のシールド」戦はjackpot7さんもやってくれているので個人的にはすでに充実。
もともと「自分が遊びたいからリミテッドの大会の主催を始めた」自分としては(2)の理由もそれなりにあるのですが、とりわけ大きいのは(1)ですね。
-----
そこで、今日は会社を休んじゃったので、つらつら長文を書きます。
当たり前ですが以下に書くことはただの自分の主観です。
2ちゃん某スレでは常にマジックというTCGは「ガチな競技指向だから初心者にとっての敷居が高い。だから新規は参加しないしスタン落ちで疲れて止めるし衰退してるし低迷してるんだよバーカバーカ」みたいな感じて叩かれ続けているわけですが(笑)、実際問題として初心者がどういうきっかけでマジックに触れて、はまるんだろう、とは常々あれこれ考えていたりするのです。
で、まずはとりあえず自分なりの公理と言うか前提だけ最初に述べてしまいます。
なお他のTCGはほとんど知らないので比較するという観点はないです。
前提1)マジックは競技性の高いゲームである
プレイヤーとしてもジャッジとしても自分は間違いなく弱くてぬるいカジュアルのレベルに属している方の人間なのですが、それでも「ギリギリの攻防」を体験した時にはやはり脳汁が出ますし、それで勝てれば最高ですし、他人のそれを見ているだけでも楽しいのは事実。
実のところ楽しいのは勝つことや競技であること自体よりも「ギリギリの攻防のGood Game」の方であると思うわけですが(後述)、しかしそれは「きちんと整備されたルール」があって初めて成立することであり、その快感をより強く求めていけば競技性が強くなるのもまた自然なことであると言えましょう。
カジュアルなマジックを否定する気は全くないけど、それでもやはりプロフェッショナルレベルを頂点とするマジックの競技性は決して否定されるべきものではないですね(※)。
まあこの点はやってる人間からは誰も反論は出ないと思いますので続けます。
※初心者に競技性を求めるべきかという話とは別。ていうか求めるな(後述)。
前提2)マジックは継続的出費が必要なゲームである
少なくとも「タダ」で遊び続けるのは、さすがにどう考えても不可能だし続かない。
友人とのカードの貸し借りやら参加スタイルやらで個人差は出ますけど、自分の感覚では、ざっくり言えば月に平均して最低でも5千円、たぶん1~2万円くらいは苦もなく出せる人でないとさすがに厳しいんじゃないのかなあ、とは思います。
レガシーなんかだと、いったんひと通りのパーツを揃えたら以後は新セットのカードを足すだけかもしれませんのであるいは継続的出費は安上がりかもしれませんが、初期投資はかかりますし初心者を引き込む話とは無縁なのでおいておきます(笑)。
で、これについては「出した金に見合う楽しさ」が得られているかどうかに尽きるんで、その観点では自分はまったく満足しているから続けているとも言えるし他の方も同じなのでしょうが、それを言うと「廃人乙」と言われて話がここで終わってしまうので(笑)、もう少し続けましょう。
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上記の前提2から、マジックに興味を持った方を勧誘するうえでまず言えるのは、
継続的出費が必要なゲームであるということはちゃんと言う
ということ。
ここを騙しても続かないので、続けるには月に5千円や1万円は普通にかかるゲームだよということはちゃんと言う。
小中学生とかを含む「それなら無条件にNG」の人には最初から勧めない。
実際、これに関しては「普通はどんな趣味でもその位はかかってるもんでしょ?」としか言えないし、それで必要十分だと思う。
それだけの対価を払う価値観を持ってない人を増やしても仕方ありません。
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次は上記前提1の「競技性」の世界の話です。
ここでまず強調しておきたいのは、競技性は最終的には必要だけどそれは別に全プレイヤーにとって必須じゃねーよ、ということ。
要するに初心者に競技性とかガチとか求めるな、というだけの話なんですけどね。
ただし、それはもちろん「つまらないマジック」というわけじゃないんです。
さらに重要なことは、それは所謂「カジュアル」なマジックという奴でもないんです。
これ重要。「ガチでなければカジュアル」ではないんです。
自分は上で書いたように、マジックは基本的には「双方が勝ちを目指して力を尽くしてのギリギリの攻防」を楽しむゲームだと思っています。
これは勝敗だの賞品だのよりも「ゲーム自体を楽しむ」ということでもありますが、いわゆる「カジュアル」に求められる「社交」とはやはりちょっと違うんですよ。「Good Gameの精神」とでも言えばいいのかな。
繰り返しますが、私は別にカジュアルマジックを否定してません。たまに回すときはとても楽しんでおります。
そしてそれが楽しいのはプロだろうが初心者だろうがまったく同じ。
つまりまず言いたいのは「初心者だからと言ってカジュアルを勧めるのは間違い」ということなんです。
基本的には、初心者プレイヤーに何よりも必要なのは「カジュアルなマジック」ではなくて「同じレベルの勝負ができる対戦相手」なんだということなんです。
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そして同じレベルの対戦相手との勝負を推進するうえで、マジックには「スタンダード」を中心としたレギュレーションがあり、さらには「スイスラウンド」というシステムがあると考えられるわけです。
しかし今度はここで初心者にとって問題になるのが高額レアを含むいわゆる「コピーデッキ」とそうでないデッキの格差ということになります。
まず実際問題として、やっぱりどこをどう考えても、多くは単体でアドを取れる高価なレアカードを満載したうえで上級ビルダーが練りこんでいるコピーデッキとそうでない野良デッキとでは、こりゃ最初から勝負にならんのですよ。やっぱり。
ましてプレイングも何もかも足りない初心者がこれで勝てるのは、相手が事故った時でしかないと断言して良いでしょうね。
だから初心者がここで取るべき進路は次の3つ(※)であると考えます。
(進路1)自分でなるべく安いデッキをあれこれ考えつつスタンの大会に臨む。
(進路2)高価なシングルも揃えたコピーデッキを使ってスタンの大会に臨む。
(進路3)リミテッドで遊ぶ。
※「モダンやレガシーを勧める」「カジュアルで遊ぶ」「マジックを止める」は今回の論点ではないので除外します。
-----
実のところ自分は構築戦では自分への縛りとして「進路1」を取っているのですが、はっきり言ってこれはまったくお勧めできません。
毎回0-4とかを続けても心が折れない人でないと絶対に続きませんので。
あと、そもそもデッキが弱すぎて「ギリギリの攻防」もそれほど楽しめないんですよorz。
デッキ構築に自分のオリジナリティを出すのは、トップメタの完コピデッキ、または多少のアレンジを加えた程度のデッキでせめて33%は勝てるくらいのメタ読みとプレイングやサイドボードの技量を身につけてからでも遅くありません。
まずは強いデッキを回して楽しみながら技量を伸ばしましょう。
あと同類の話として「イベントデッキで大会に出る」「エントリーセットで大会に出る」もまったくお勧めできません。理由は同じで、それじゃぜんぜん勝負になりませんから楽しくないです。
「初心者向け」の記事でこの手の記述を見ると「そんなの勧めるなよ」と心の底から思います。
-----
で、次は「進路2」のお話。
何だかんだで、ほとんどすべての方が取っていると思われるこの進路。
そして乗ればとても楽しめるであろう進路です。
初心者でもデッキの力を借りてそこそこ攻防を楽しむことは、おそらく可能です。
この進路の、唯一にして最大の問題は言うまでもなく「それなりにお金がかかる」ことでしょうね。
本気でトップメタの完コピの札束デッキとか作ろうと思ったら、デッキ1個に何万円もかかるのは自明です。
そしてメタは変遷するから多分タイプごとに何種類かデッキを作る必要もあるし、1種類のデッキだけ回してもいいけど毎年秋にスタン落ちが来ます。
普通はそこでモダンやレガシーのデッキも組むという方向に進みますが、そこでマジックを止めてしまう人も出るのも、まあ否定できないでしょうね。
これについては最終的には「それに見合うだけ楽しめていれば無問題」という所でしょうか。
ただしマジックを始めようという初心者に対して「ではとりあえずこのデッキをコピーしろ」と言っていきなり何万円もの出費を勧めるのは、さすがに無理があるとしか言えません。
当然ながら初心者は技量が不足しているのでトップメタのコピーを使ったからと言って勝てるとは全然限らない。特にサイド後に2-1でマッチを取るのは難しい。
だから結局は大会に出ても勝ち残るのは無理で、結果「これだけ金を使ったのにこれかよ」とかえってマジックを嫌悪して去るだけの結果になる危険があります。
知り合いの初心者にマジックを勧める場合には、コピーデッキなり使わないトップレアなりを自分が「貸して」それでスタンの大会に出ることから始めさせるのが良いのではないでしょうか。
もちろんいつまでもそうするわけでなく、いずれはそいつが普通に自分でカードを集めてデッキを組むようになることを期待するのが前提ですが。
思惑通りにそういうマジック友達が増えれば、やがて自分がデッキを組む際にもカードを借りられようになるよ!
ま、何にせよ友人間でのカードのトレードや貸し借りは普通に良いことなので…。
-----
そして次は「進路3」の、リミテッドの話ですが。
まず自分の基本的な持論と姿勢として「初心者にはシールド戦がお勧め」というのがあります。
理由は、シールド戦は運が味方すれば初心者でもそれなりに戦える環境だからということに尽きます。特にメタの知識に大差がつかないプレリから始めるのがお勧め。
もちろん構築力やプレイングにより最終的には歴然とした差はつきますが、それでもスタンとかよりはまだ初心者が「戦って、勝てる」余地が大きいのではないでしょうか。
あと取り切りドラフトもいいですね。これはピックしたレア次第では「元が取れる」ことも少なくないので、気軽に数をこなすこともできます。
まあいきなり何万円も出してコピーデッキを作って臨むよりは、さすがにハードルは低いのではないかと。
もっともリミテッドも手放しで勧められるものではなく、それはやっぱり「そこそこお金がかかる」という点です。
カード資産が手元に残るとはいえ1回のプレイで3000円、1500円とかかる以上は、前述の月に5千円~くらいは出せないと厳しい、というのはここから来ています。
特にどうしようもないレア6枚のパックを引いてしまった際のがっかり感は筆舌に尽くしがたいわけで(笑)。
その辺が「4パックシールド」なり「1パックシールド」を初心者にも勧められる理由かなあ、とも考えているのが、今回ミニシールド大会を開いてみる理由です。
これは昨年秋の「マジックセレブレーション」は何と言っても「無料」だったのを、お手軽価格に設定したとはいえ有料にした場合に、どれだけの訴求力があるだろうかという実験でもあります。
それなりに人が来るようでしたら、今後の定期開催も考えたいと思います。
そろそろ疲れたのでこの辺で止めますが(笑)、とりあえず3/11は新小岩でお待ちしております。途中参加・途中退場も可ですので、奮ってご参加ください。
コメント
後は、段階的に引き上げていく感じでしょうか。
一番良いのは、同時期に始める仲間がいるのが理想なんですけどね。
それに近い感じを出すのが、コンティニュアスシールドな気もしますし。
エントリーセットも、余程弱いものでなければ、エントリーセット同士ならばそこそこ遊べましたし、イベントデッキは、いきなり初心者に渡して遊べる代物ではないですからねぇ。
中々難しいことですが、活動頑張ってください。
それでは、また。
ただ実際にはそうそうプレリに初心者が10人来るわけでもないので…。
あと、自分はスルーしていますがリーグ戦というのは一応地元の継続を意図してはいるようですね。
結局この一文に尽きると思いました。
本文読ませていただきました。
やっぱりというか、TCGの始まりは敷居が高いんですよね。
今では、「進路3」+EDH(カジュアル)で楽しんでるわけで。
人それぞれの方法があってしまって一概にこうとは言えないわけですが。
ただ忘れてはいけないのは、「いかに末永くMtGに関わっていけるか」であること。
初心者でも永く関わっていける方法を模索していく必要があるかもしれないですね。
しかし、自分が始めたころはシールド戦のイベントがPTQぐらいしか無くて、フルボッコでしたが。
あ、今でもPTQフルボッコか(汗)